あなたの会社のISOは古くありません?

  • 2008/04/15(火) 17:18:10

規格には、名称があることを前回のブログで書きましたが、今回はその名称に着目して頂きたいと思います。

最初にISO9001が日本に入って来た時の名称は「品質保証モデル」で、「品質を保証するための模範・手本」といった規格であったため、作業全般においてルールの文書化が求められ、誰もが同じ手順で活動を行い、様々な記録を残すことによって安定した品質を保障することを目的としていました。
もともと軍事規格が原型になっているISO9001を民間企業に使うのはちょっと無理があったようで、型にはまり過ぎた作業環境で業務に支障をきたす会社も多くありました。(この名残が今もあります)

これを反省した現在のISO9001(2000年版)の名称は「品質マネジメントシステム」と改訂され、「事業の管理、経営など、すべてにおける”質”を向上させる仕組み(お客さんの満足度を向上させる仕組み)」を目的とした規格に変わり、経営者も「あとは、ISO管理責任者に任せた!」と、他人任せでは済まなくなりました。
このように、同じ規格番号でも似て非なるものとなっており、”現場で働く作業者だけが良い製品を提供していればそれでよい”といったものではなくなり、要求事項も経営者に関する事が50%、現場の作業者に関する事が50%といった感じの比率になっています。
そして、製品やサービスの「品質」だけに留まらず、人の質、作業環境の質など企業全体の質の向上がねらいとなっています。

未だに、ISO9001は「製品品質」だけの規格と思っている経営者もおられますが、それは時代遅れというもの。
誰も読まない分厚い文書を作成したり
一度記録したものを、ISO用に準備した用紙に再度書き直したり
大したことでもないのに、めったやたらに是正を要求してみたり
外注先がミスをしたら苦情ばかり言って指導もせずに、次から次へと切り捨ててみたり
”自社のルールには問題ありません”と適当に内部監査をしてみたり、
経営者は現場の状況を知っているようでほとんど知らない・・・・。
このような状況になっていたら、それは「ISO9001:2000 品質マネジメントシステム」が求めているものとは違います。
すぐに見直しをして下さい。 全員協力で!

「ISO9001:2000」って何の数字

  • 2008/04/10(木) 15:05:26

国内や海外規格の呼び名は、規格番号と名称及び制定された西暦で示されています。

「ISO9001:2000」の場合は、ISO(国際標準化機構)という組織が定めた、規格番号9000番台に位置付けた規格で、2000年に制定発行されたものという意味になります。
規格の名称は「品質マネジメントシステム」で、これに関係する規格類はすべて9000番台の番号が付いていて、取得する際の構築ヒントのようなことが書かれているISO9004:2000「パフォーマンス改善の指針」や、使用してる言葉の意味をまとめたISO9000:2000「基本及び用語」などがあり、これらを総称してISO9000シリーズとも呼びます。

最初にISO9001が制定されたのは1987年ですが、日本にISO9001が入ってきたときは1度改訂されていて、規格番号は「ISO9001:1994」で、名称は「品質保証モデル」となっていました。
また、ISO9001、9002、9003と自社で活動している工程の種類別に3種類に分かれていました。

ISO規格の原文は英語で記述されているので、これをJIS(日本工業規格)が翻訳し、国家規格として制定したのが「JIS Q 9001」となります。
「なぜ、ISOを取得するのにJIS規格を用いるんだ?」と思われた方もいるかもしれませんが、このような理由からであります。